一人ひとりの価値の可視化。社会人・従業員教育でグローバルへも挑む
吉川 治人
社会人・従業員教育 領域責任者(VPoB)
2012年に新日本製鐵株式会社(現:日本製鉄株式会社)に新卒入社。中東・北米向けの海外営業と営業チーム全体の受注数量管理や八幡製鉄所の現場人事業務を担う。その後、PwCコンサルティングにて組織人事コンサルタントに従事し、物流系スタートアップのオプティマインドでCOOとして経営に携わる。2024年にモノグサ株式会社に入社し、現在はVice President of Businessとして社会人・従業員教育領域の責任者を務めている。
なぜモノグサに入社したんですか?
人が持つ“見えない”価値、可能性を広げる鍵はMonoxerに
これまで、製造業、コンサル、スタートアップ経営と多様な環境で「人と組織の生産性向上」に向き合ってきました。
その過程において「機械やシステムが人の仕事を代替する時、その人が蓄積してきた経験やスキルに価値はなくなってしまうのだろうか」という漠然とした疑問が生まれてきたのです。
その中で当社が提供する記憶のプラットフォーム「Monoxer」は、真に「人の価値」に向き合うサービスだと感じました。
働く個々人の観点から言えば、形式知やテクニカルスキルの習得ハードルが下がることで、自分の人的資本価値を向上するために本質的に積むべき経験や身に着けるべきマインドセットなどに焦点を当てやすくなります。
また、保有するスキルを証明し、市場や会社において認めてもらうハードルが下がることで、自分のスキルや人材価値をより活かしやすくもなると考えています。
現在の仕事内容を教えてください。
未成熟な市場を切り拓きながら、事業成長の軸をつくる
社会人・従業員教育領域で事業開発セールスと領域責任者を担っています。
市場もプロダクトもまだ成熟しきっていないため、導入の際には記憶の活動がどのように事業成果につながるのか、丁寧にPoCを設計しながら、共感いただけるお客様を増やしています。
同時に領域責任者として、領域全体の優先順位と方向性を定める舵取りも担っています。
自走力の高いチームが軸を持って成長できるよう、打ち手の優先順位と方向付けを行うことにも尽力しています。
現在の仕事の一番の面白さはどこですか?
「価値を届ける」に加え「価値そのものを定義する」面白さ
私は「自分が本当に良いと思うものを素直に伝え、相手の認識が変わる瞬間に立ち会えること」に営業の面白さを感じています。新卒での海外営業から人事・経営までこれまでの経験を通じ、どの仕事も「価値を信じ、伝える」という営業の本質につながっていると実感しました。
社会人・従業員教育領域では既存の解決策が定まっていないからこそ、Monoxerの価値と顧客の事業課題を結びつけながら、まだ言語化されていないニーズをお客様と共に見つけていく醍醐味があります。
新規領域ならではの葛藤もありますが、価値の再定義が全ユーザーにとってのプロダクト改善につながる実感もあり、日々ワクワクしながら取り組めています。
モノグサでチャレンジしていきたいことを教えてください。
「記憶」という人類普遍の課題解決に向けて、グローバル市場に挑む
Monoxerのグローバル展開を本気で目指しています。
まだ日本の従業員教育には時間もお金も投資が少ないのが現状で、生産性が向上して得られた利益が十分に人的資本への投資に回っていない、という構造上の問題があります。
これを変えていくためには、早期に海外での普及を狙うことが最良のアプローチだと考えています。
また「記憶」は国や言語に依存しない共通課題であり、現時点で世界的にも競合がいない領域だからこそ大きなチャンスがあります。
特に従業員教育市場が巨大なアメリカやインドに挑むことで、海外で「タイパのいい学習法の代名詞」として認知されれば、その実績が日本に逆輸入され、国内市場にも強いインパクトを与えられるはずです。
市場を「国」ではなく「顧客の集合体」と捉え、広い視野で挑戦していきたいと思っています。